ごあいさつ

2018年1月より長崎医療センターの藤岡ひかる先生より本研究会の代表世話人を引き継ぐ事になりました、長崎大学 移植・消化器外科の江口 晋でございます。何卒宜しくお願い申し上げます。

2012年のリニューアルから、コンパクトな学術に重点をおいた研究会が始動し、着実に成果を上げて参りました。九州はいまだ肝疾患が多く、高難度手術も数多く施行されていましたが、各施設よりの報告が多く、中央や海外からの報告には症例数で及ばず、十分な情報発信が限られた状態でした。新任の世話人の先生方の活発な議論、活動にてこの7年間だけでもAnn Surg, JACSをはじめ研究会共同研究プロジェクトからの情報発信が行われ、ここ九州の底力を示すことができたと安堵いたしております。

またその間、山口大学の永野教授にも世話人に加わって頂き、九州・山口領域に研究会メンバーも拡大し、日本肝胆膵外科学会の認定セミナーを開催することもできました。 肝臓外科領域は高難度手術も多く、また腹腔鏡手術の問題も直接かかわっていた領域で厳しい社会の眼にさらされております。年1回の学術集会、さらに共同研究にて九州の肝臓外科医のレベルが向上し、世界をリードすることができるよう研究会を纏めて参る所存でございます。

微力ではございますが、肝臓外科領域で安全、確実な外科治療が九州で施行され、患者さん方の元に十分にお届けできるように尽力したいと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。

平成30年10月13日

長崎大学 移植・消化器外科

江口 晋

追記:以下は前代表世話人 藤岡ひかる先生が記載された当研究会の成り立ち、歴史でございます。ご参照頂ければ幸いです。

「九州肝臓外科研究会は、昭和59年 井口 潔 先生(当時、九州大学第2外科教授)が初代会長として設立されました。中山和道 先生(当時、久留米大学第2外科 助教授)から、兼松隆之 先生(当時、九州大学第2外科)、岡崎正敏 先生(当時、福岡大学放射線科)に、“九州にも近畿の肝臓外科研究会みたいなものを作って頑張ってみよう”、との提案があったことがきっかけです。

歴代会長は、井口 潔 教授(九州大学第2外科)、土屋凉一 教授(長崎大学第2外科)、中山和道 教授(久留米大学第2外科)、兼松隆之 教授 (長崎大学第2外科)、岡崎正敏 教授(福岡大学放射線科)、藤岡ひかる先生(長崎医療センター)のでございます。昭和59年から、九州の肝・胆道外科医が年一回一堂に会し学術集会を行い、日本および世界に研究成果、情報を発信するべく切磋琢磨して参りました。

25年続いた伝統ある九州肝臓外科研究会も種々の事情により、平成22年の宮崎大学腫瘍機能制御外科 千々岩一男 教授がお世話して下さった第32回で一区切りをつけることとなりました。しかし、“九州で肝・胆道外科医が一堂に会し研究成果を発表し、親交を温める場が消えるのは悲しい。肝・胆道外科医の集いの灯を消したくない”という意見が強く、会則を変更しRenewalした九州肝臓外科研究会を発足させることとなりました。Renewalとはいえ、私たちの恩師であり教え導いて下さった先生方が創立した研究会の名称、学術集会開催回数は引き継ぐことと致しました。」

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